コラム

【2023年最新版】残留農薬の多い野菜・果物トップ12品目:EWG調べ

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LiveWellBeingでは、あなたがより健康で豊かな暮らしを手に入れることができるように、ホリスティックな視点でQOLの実現のための、ライフスタイル、心と体のための健康法などをわかりやすく、また毎日の生活にすぐにとり入れることができるようにより実践しやすい情報として健康ジェニック大国の米国カリフォルニア州から発信中!

心と体の健康のための基本を今すぐ知りたい方はこちら

おはようございます。
LiveWellBeing ウェルネスコーチさなえです

腸内環境の改善や
メンタルヘルスのケアのために

心身にストレスをかけすぎない
ということは
皆さんもよく耳にするのではないでしょうか。

職場や家庭での人間関係のストレスなどは
解決策もたくさんありますが

現代の社会では、私たちが知らないところで
自分の体にストレスを与えていることがあります。

その一つに
残留農薬の問題が挙げられます。

今日の話題はこんな人におすすめ

☆★☆★☆★☆★*☆

  • 食事栄養が気になる
  • がんになりたくない
  • 腸内環境を整えたい

☆★☆★☆★☆★*☆

腸管内細菌叢に関する研究は、
この 10 年で急速に研究が蓄積されており
肥満、免疫、動脈硬化、精神疾患など、
従来の想定以上にヒトの健康に関わっていることが明らかになってきました。

最近では
国立大学法人東海国立大学機構 および名古屋大学大学院医
の研究グループによる研究結果が

「日常的な農薬摂取が及ぼす腸内環境への影響をヒトで確認」

という内容で
国際科学誌「International Journal of Environmental Research and Public
Health」電子版に掲載されました(2022 年 12 月 23 日付)

この研究では

一般生活者の日常的な農薬曝露と
腸内環境の関係をヒトで初めて調査したもので、

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○ 有機リン系殺虫剤の曝露量が増加するに従い、腸内細菌によって産生される短鎖脂肪酸の一種である
酢酸の存在量が低下する傾向にあった。大腸における酢酸の役割には、腸管感染防御作用が知られている。
○ 別集団を対象とした本研究結果の再現性確認や、実験的アプローチによる機序解明が急がれる。 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ということが発表されました。

そこで、LiveWellBeingでは
毎年、春のこの時期になると

「残留農薬多い野菜・果物」に関する情報をお届けしています。

そして、今年も待ちに待っていた
残留農薬の多い野菜果物、少ない野菜果物に関する
EWGのリスト『Dirty Dozen list』が公表されました。

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EWGはEnvironmental Working Groupの略語
米国の非営利環境市民団体による第三者認定機関です。 
ーーーーーーーーーーーーーーーー

さらに、2022年のリストと比べてみたところ、
またもや選手交代した品目が!

※最新の果物と野菜に関する EWG の分析は、
米国農務省と米国食品医薬品局の試験データに基づいています。
2023 年版には、46 種類の果物と野菜の
46,569 サンプルのデータが含まれており
251 種類の農薬がその対象となっています。

EWGの調査結果をもとに
残留農薬が多いDirty12
残留農薬の少ないClean15
が一目瞭然にわかるリストを作りましたので

携帯に保存、お財布に忍ばせて
お買い物の際にぜひお役立てください。

Dirty Dozen / Clean Fifteen listとは?
毎年4月頃に、アメリカの非営利団体『Environmental Working Group :EWG』という第三者検査機関が発表する、残留農薬が多いまたは少ない野菜や果物のリスト。

このリストは2004年から発行されていて、USDA(アメリカ農務省)が定期的に行う調査の分析をもとにして公開されています。

参照Wikipedia
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イチゴが再びリストのトップに

EWGによる今年の調査では、イチゴが 22 種類の農薬に対して陽性反応を示したと報告しました。

子供から大人まで、みんなが大好きな”イチゴ”は今年もやはり不動の1位でしたね。甘くて美味しいイチゴを安定供給するには、たくさんの農薬が必要で、さらに皮を剥くタイプの果物でないことからどうしても農薬の残留量が多くなります。

しかし、問題のある農産物はイチゴだけではありません。EWG によると、健康な食事に欠かせないブルーベリーのサンプルの 90% は、がんや神経系への害に関連する農薬を含む有毒な残留農薬で汚染されていました。

「ブルーベリーに含まれる 54 種類の農薬の中には、ミツバチを殺すネオニック農薬がいくつか含まれていました。これらの殺虫剤は、世界中のミツバチの個体数の大幅な減少に関連しているだけでなく、子供の神経学的損傷にも関連しています.」

EWG は、このような状況を避けるために、消費者がオーガニックの果物や野菜を購入することを提案しています。しかし、オーガニックといえども一部の農薬は、有機作物への使用が承認されているので、それらを完全に避けることは現実的ではありませんね。

「農薬への曝露と深刻な健康問題を関連付ける科学は豊富にあるにもかかわらず、潜在的に有毒な化学物質の混合物は、消費者が食べる非有機果物や野菜の多くを汚染し続けています」と、EWG 毒物学者のアレクシス・テムキン氏は述べています。

大人も子供も、オーガニックであろうとなかろうと、果物や野菜をもっと食べるべきです。様々な食材がが豊富な食事は、多くの健康上の利点をもたらします。

しかし、十分な連邦政府の監視が継続的に行われていないため、農薬への曝露を懸念している私たち消費者は、「EWG の農産物に含まれる農薬に関する買い物客向けガイド」を使用して、自分とその家族の健康にとって最適な方法で生鮮食品を選ぶ必要があります。

残留農薬の多い野菜と果物(ダーティー12)2023

今年の EWG の Dirty Dozen の果物と野菜は次のとおりです。

  1. いちご
  2. ほうれん草
  3. ケール、コラード、からし菜
  4. もも
  5. ネクタリン
  6. りんご
  7. ぶどう
  8. ピーマンとパプリカ
  9. さくらんぼ
  10. ブルーベリー
  11. インゲン

EWGでは残留農薬の少ない野菜と果物のデータも公表しています。

残留農薬の少ない野菜と果物(クリーン15)2023

  1. アボカド
  2. スイートコーン*
  3. パイナップル
  4. 玉ねぎ
  5. パパイヤ*
  6. サヤエンドウ(冷凍)
  7. アスパラガス
  8. ハニーデューメロン
  9. キウイ
  10. キャベツ
  11. マッシュルーム
  12. マンゴー
  13. さつまいも
  14. スイカ
  15. にんじん

最新のUSDAデータのEWGの分析によると、これらの15項目は残留農薬の量が最も少ないスコアです。

*米国で販売されているスイート コーン、パパイヤ、サマー スカッシュの一部は、遺伝子組み換え種子から生産されています。EWG は、消費者が遺伝子組み換え作物を避けたい場合は、これらの作物の有機品種を購入することを推奨しています。

普段食べる野菜や果物の残留農薬が気になるかたは、ぜひお買い物の時の参考にしてみてください!

USDAデータの分析によると、分析に含まれる46項目のうち、これら12項目の食品は他の作物よりも多くの農薬で汚染されていました。(ランキングは、農薬を含むサンプルの割合だけでなく、すべてのサンプルと個々のサンプルの農薬の数と量にも基づいています。)

主な調査結果:

  • イチゴ、リンゴ、サクランボ、ほうれん草、ネクタリン、ブドウのサンプルの90%以上が、2つ以上の農薬の残留物について陽性が示されました。
  • ケール、コラード、カラシナ、およびとパプリカ(ピーマン)で最も多くの農薬が検出され、それぞれ合計で103と101の農薬が検出されました。
  • ケール、コラード、カラシナの1つのサンプルには、最大21種類の農薬が含まれていました。
  • 平均して、ホウレンソウのサンプルには、テストした他の作物の1.8倍の残留農薬が含まれていました。
  • コラード、カラシナ、ケールで最も頻繁に検出される農薬はDCPAであり、Dacthalというブランド名で販売されています。これはEPAによってヒトの発がん性物質の可能性があると分類され 、2009年にEUによって禁止されました。
  • その他、青果物で問題となっている農薬には、潜在的に神経毒性のあるネオニコチノイドとピレスロイドが含まれます。

新たに発見されたこと

昨年と同様に、いくつかの品目に神経系に害を及ぼす可能性のある農薬のレベルが含まれています。これには、オキサミル、アセフェート、クロルピリホス(一部の米国作物および完全にEUでの使用が禁止されているカーバメートおよび有機リン系殺虫剤)が含まれます。

昨年、米国環境保護庁は、食用作物へのクロルピリホスの長い延滞禁止を進めました。このことは将来的にクロルピリホスの検出は、これに違反するものとなることを示します。

主な調査結果は、

  • Clean 15の果物と野菜のサンプルのほぼ70%には、検出可能な残留農薬がありませんでした。
  • アボカドとスイートコーンが最もクリーンな農産物でした。サンプルの2%未満で、検出可能な農薬が検出されました。
  • Clean 15の果物と野菜のサンプルの5%弱に、2つ以上の農薬が残留していました。
  • 最初の6つのClean15アイテムは、サンプルあたりわずか3つ以下の農薬で陽性でした。

また、昨年からブロッコリー、カリフラワー、ナスの3つの野菜をクリーンフィフティーンから取り除きました。その理由は、それらの食材がそれぞれ2006年、2007年、2014年の間USDAによってテストされていなかったからです。その結果、マンゴー、スイカ、サツマイモがクリーンフィフティーンに追加されました。

自分の身体を農薬まみれにしないためにできること

持続的で健康的な食生活では、野菜と果物をバランスよく摂ることが重要な要素と言えます。使われている農薬の全てが悪いとは言いませんが、有害な農薬の摂取量が癌の原因になっていることや土壌の栄養分の減退化、自然のサイクルに変化をもたらしているということも、拭えない事実でもあります。

近年の多くの化学的研究により、「ダーティー・ダズン」のリストにあるような残留農薬の多い農産物をたくさん摂取する事により、健康に悪影響を及ぼすリスクが高まること、オーガニック農法や無農薬農法の野菜や果物を選択することで、体内の残留農薬量を最大70%程度も低減できるということが示されています。

特に、ハーバード大学の最近の研究によると、心血管疾患や死亡率に対する予防に有益な効果がある野菜や果物でも、その野菜と果物の残留農薬が多い場合、その効果が減少する可能性があるという研究結果が発表されています。

もちろん、オーガニック野菜や果物は農薬を使っていないわけではないので、体内の残留農薬が気になる人は、できる限り減農薬栽培や無農薬栽培の野菜や果物を手に入れる努力は必要かもしれませんね。

とはいえ、全ての食材を常に有機栽培や無農薬栽培の食材で揃えることは、理想ではあるけれど現実的ではありませんね。例え有機野菜であっても農薬は使われているわけですから、調理前に残留農薬を落とすことも大事です。

残留農薬をできるだけ減らすために、次のポイントを参考にしてください。

残留農薬を減らすポイント

・調理前に十分に水洗いする

・皮をむく予定の野菜や果物も流水でしっかり洗う

・可能な限り清潔なタオルで使い回さずふき取る

・根菜類などの固い野菜はたわしなどでこする

・レタスやキャベツなどの外側の葉は破棄する

・できるかぎり皮をむく

・水1ℓに重曹またはお酢大さじ1を混ぜたものに30秒~1分つけた後、流水でよく洗い流す

これらは、たとえ有機栽培の野菜や果物であっても忘れずに行いましょう。

皮を剥けば大丈夫?

答えはNOです。

EWGが2021年に柑橘類に残る残留農薬の独自調査を行ったところ、その中で最も多く見つかったのは『防カビ剤』であるimazalil と thiabendazole の2種類でした。


防カビ剤は、果物が収穫された後に市場にいくまでの間果物にカビが生えないようにする目的で噴霧され、これらの薬剤は、ホルモン系を混乱させるほか、近年では発がんの可能性も指摘されています。

たとえ、水洗いを徹底して、皮をむいたからといって残留農薬がゼロになるわけではありません。全てとは言いませんが、薬剤は野菜や果物の表面や根から浸透してしまうものです。農薬をたくさん使わなくてはおいしくならい野菜や果物は、嗜好品として捉えると良いかもしれません。

偏ったチョイスを無くす

健康志向の人が気をつけるべきことは、選ぶ食材の偏りです。

ベリー系の果物が健康に良いからと言って、フレッシュなイチゴ、りんご、ブルーベリーと、そればかりを毎日大量に食べていては農薬の暴露のリスクは高まる可能性があります。

農薬をあまり使わずとも育つ野菜や果物といった様々な食材をとりいれることは、影響面だけでなく残留農薬の体への蓄積を最小限にすることに役立つでしょう。

リストを携帯しよう

Dirty12に入っている果物を選ぶなら、オーガニック認定された冷凍フルーツは、フレッシュなものに比べて安価なものもあるのでお財布に優しいチョイスだと思います。

添付したリストを保管して、携帯やお財布に忍ばせておけば、買い物の際にどの野菜、果物はオーガニックを買うべきかか迷った時に参考になるかもしれません。

まとめ

いかがでしたか。これはアメリカでの調査結果ですが、日本は海外から輸入される食材も多く、それに加え欧米に比べると農薬によっては規制がまだまだ緩いために、世界の安全基準値を大幅に超えて様々な種類の農薬が使われています。

ただ、この残留農薬の影響を全く受けないように
生活するのは非現実的だと思うんです。

ですから、農薬を使ったものは食べてはいけないとか、
全て有機栽培(オーガニック)や無農薬栽培に変えましょう。
という極端なことではなく、

自分や家族の体を農薬まみれにしないための
様々な視点からの知識を得て、
ご自身のライフスタイルに見合った
自分の中での最適解を見つければ良いのではないかと思います。

今回のリストを是非参考にしていただいて、身体に影響のあるような農薬の知識をさらに深めて、無理のない程度に出来る限り避けられたら良いと思います!

過去のブログ内でもお話しさせていただいています。
ぜひ、以下のリンクからお立ち寄りください。

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関連情報↓↓↓

\2022年版|dirty12/
■URL :https://live-wellbeing.com/blog/dirty12-2022/

\2019版|一流の健康志向はオーガニックを食べない?/
■URL : https://live-wellbeing.com/blog/dirty12-2019

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本日も最後までご覧頂きありがとうございました。
では、また!
 SanaePlate

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