コラム

【2022年最新版】残留農薬の多い野菜と果物12:EWG調べ

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

LiveWellBeingでは、あなたがより健康で豊かな暮らしを手に入れることができるように、ホリスティックな視点でQOLの実現のための、ライフスタイル、心と体のための健康法などをわかりやすく、また毎日の生活にすぐにとり入れることができるようにより実践しやすい情報として健康ジェニック大国の米国カリフォルニア州から発信中!

心と体の健康のための基本を今すぐ知りたい方はこちら

おはようございます。
LiveWellBeing ウェルネスコーチさなえです

先日やっと、今年も待ちに待っていた、残留農薬の多い野菜果物、少ない野菜果物に関するEWGのリスト『Dirty Dozen list』が公表されていました。

しかし、2021年のリストと比べてみたところ、恐ろしいことが起こっていることに気がついてしまったんです。それは何かというと、健康に気を遣っている人ならば、毎日食卓に並んでいるかもしれないブロッコリーが残留農薬が少ないクリーン・フィティーリストから消えてしまっていたんです。

一体何が起こったのか?普段食べる野菜や果物の残留農薬が気になるかたは、ぜひお買い物の時の参考にしてみてください!

Dirty Dozen / Clean Fifteen listとは?
毎年4月頃に、アメリカの非営利団体『Environmental Working Group :EWG』という第三者検査機関が発表する、残留農薬が多いまたは少ない野菜や果物のリスト。

このリストは2004年から発行されていて、USDA(アメリカ農務省)が定期的に行う調査の分析をもとにして公開されています。

参照Wikipedia
[rtoc_mokuji title=”” title_display=”” heading=”” list_h2_type=”” list_h3_type=”” display=”” frame_design=”” animation=””]
引用:EWG

残留農薬の多い野菜と果物(ダーティー12)2022

  1. いちご
  2. ほうれん草
  3. ケール、コラード(ケールの一種)、からし菜
  4. ネクタリン
  5. りんご
  6. ぶどう
  7. パプリカ(ピーマン)唐辛子
  8. セロリ
  9. もも
  10. トマト

子供から大人まで、みんなが大好きな”いちご”は今年もやはり不動の1位でしたね。甘くて美味しいイチゴを安定供給するには、たくさんの農薬が必要で、さらに皮を剥くタイプの果物でないことからどうしても不動の地位を動けないのですね。

USDAデータの分析によると、分析に含まれる46項目のうち、これら12項目の食品は他の作物よりも多くの農薬で汚染されていました。(ランキングは、農薬を含むサンプルの割合だけでなく、すべてのサンプルと個々のサンプルの農薬の数と量にも基づいています。)

主な調査結果:

  • イチゴ、リンゴ、サクランボ、ほうれん草、ネクタリン、ブドウのサンプルの90%以上が、2つ以上の農薬の残留物について陽性が示されました。
  • ケール、コラード、カラシナ、および唐辛子とパプリカ(ピーマン)で最も多くの農薬が検出され、それぞれ合計で103と101の農薬が検出されました。
  • ケール、コラード、カラシナの1つのサンプルには、最大21種類の農薬が含まれていました。
  • 平均して、ホウレンソウのサンプルには、テストした他の作物の1.8倍の残留農薬が含まれていました。
  • コラード、カラシナ、ケールで最も頻繁に検出される農薬はDCPAであり、Dacthalというブランド名で販売されています。これはEPAによってヒトの発がん性物質の可能性があると分類され 、2009年にEUによって禁止されました。
  • その他、青果物で問題となっている農薬には、潜在的に神経毒性のあるネオニコチノイドとピレスロイドが含まれます。

新たに発見されたこと

昨年と同様に、いくつかのパプリカや唐辛子には、神経系に害を及ぼす可能性のある農薬のレベルが含まれています。これには、オキサミル、アセフェート、クロルピリホス(一部の米国作物および完全にEUでの使用が禁止されているカーバメートおよび有機リン系殺虫剤)が含まれます。

昨年、米国環境保護庁は、食用作物へのクロルピリホスの長い延滞禁止を進めました。このことは将来的にクロルピリホスの検出は、これに違反するものとなることを示します。

引用:EWG

残留農薬の少ない野菜と果物(クリーン15)2022

EWGでは残留農薬の少ない野菜と果物のデータも公表しています。

  1. アボカド
  2. スウィートコーン*
  3. パイナップル
  4. オニオン
  5. パパイヤ*
  6. グリーンピース(冷凍)
  7. アスパラガス
  8. 甘露メロン(ハニーデュー)
  9. キウィ
  10. キャベツ
  11. マッシュルーム
  12. マスクメロン
  13. マンゴー
  14. スイカ
  15. さつまいも

*米国で販売されている少量のスウィートコーン、パパイヤ、夏カボチャは、遺伝子組み換え種子から作られています。遺伝子組み換え作物を避けたい場合は、これらの作物のUSDA認証された有機品種を購入してください。

最新のUSDAデータのEWGの分析によると、これらの15項目は残留農薬の量が最も少ないスコアです。

主な調査結果は、

  • Clean 15の果物と野菜のサンプルのほぼ70%には、検出可能な残留農薬がありませんでした。
  • アボカドとスイートコーンが最もクリーンな農産物でした。サンプルの2%未満で、検出可能な農薬が検出されました。
  • Clean 15の果物と野菜のサンプルの5%弱に、2つ以上の農薬が残留していました。
  • 最初の6つのClean15アイテムは、サンプルあたりわずか3つ以下の農薬で陽性でした。

また、今年はブロッコリー、カリフラワー、ナスの3つの野菜をクリーンフィフティーンから取り除きました。その理由は、それらの食材がそれぞれ2006年、2007年、2014年の間USDAによってテストされていなかったからです。その結果、マンゴー、スイカ、サツマイモがクリーンフィフティーンに追加されました。

自分の身体を農薬まみれにしないためにできること

持続的で健康的な食生活では、野菜と果物をバランスよく摂ることが重要な要素と言えます。使われている農薬の全てが悪いとは言いませんが、有害な農薬の摂取量が癌の原因になっていることや土壌の栄養分の減退化、自然のサイクルに変化をもたらしているということも、拭えない事実でもあります。

近年の多くの化学的研究により、「ダーティー・ダズン」のリストにあるような残留農薬の多い農産物をたくさん摂取する事により、健康に悪影響を及ぼすリスクが高まること、オーガニック農法の野菜や果物を選択することで、体内の残留農薬量をかなりの量低減できるということが示されています。

特に、ハーバード大学の最近の研究によると、心血管疾患や死亡率に対する予防に有益な効果がある野菜や果物でも、その野菜と果物の残留農薬が多い場合、その効果が減少する可能性があるという研究結果が発表されています。

もちろん、オーガニック野菜や果物は農薬を使っていないわけではないので、体内の残留農薬が気になる人は、できる限り減農薬栽培や無農薬栽培の野菜や果物を手に入れる努力は必要かもしれませんね。

とはいえ、全ての食材を常に有機栽培や無農薬栽培の食材で揃えることは、理想ではあるけれど現実的ではありませんね。例え有機野菜であっても農薬は使われているわけですから、調理前に残留農薬を落とすことも大事です。

残留農薬をできるだけ減らすために、次のポイントを参考にしてください。

残留農薬を減らすポイント

・調理前に十分に水洗いする

・皮をむく予定の野菜や果物も流水でしっかり洗う

・可能な限り清潔なタオルで使い回さずふき取る

・根菜類などの固い野菜はたわしなどでこする

・レタスやキャベツなどの外側の葉は破棄する

・できるかぎり皮をむく

・水1ℓに重曹またはお酢大さじ1を混ぜたものに30秒~1分つけた後、流水でよく洗い流す

これらは、たとえ有機栽培の野菜や果物であっても忘れずに行いましょう。

皮を剥けば大丈夫?

答えはNOです。

EWGが2021年に柑橘類に残る残留農薬の独自調査を行ったところ、その中で最も多く見つかったのは『防カビ剤』であるimazalil と thiabendazole の2種類でした。


防カビ剤は、果物が収穫された後に市場にいくまでの間果物にカビが生えないようにする目的で噴霧され、これらの薬剤は、ホルモン系を混乱させるほか、近年では発がんの可能性も指摘されています。

たとえ、水洗いを徹底して、皮をむいたからといって残留農薬がゼロになるわけではありません。全てとは言いませんが、薬剤は野菜や果物の表面や根から浸透してしまうものです。農薬をたくさん使わなくてはおいしくならい野菜や果物は、嗜好品として捉えると良いかもしれません。

リストを携帯しよう

EWGでは、携帯に便利なPDF版のリストも配布しています。お財布に忍ばせておいて、買い物の際にどの野菜、果物はオーガニックを買うべきかか迷った時の参考にしてみてはいかがでしょうか?

EWGダーティー12/クリーン15リスト

まとめ

いかがでしたか。これはアメリカでの調査結果ですが、海外から輸入される食材も多く、それに加え欧米に比べると農薬の規制がまだまだ緩い日本は世界の安全基準値を大幅に超えて様々な種類の農薬が使われています。

今回のリストを是非参考にしていただいて、身体に影響のあるような農薬の知識をさらに深めて、無理のない程度に出来る限り避けられたら良いと思います!

本日も最後までご覧頂きありがとうございました。
では、また!
 SanaePlate

Livewellbeingでは、このような様々な健康に関する最新情報をニュースレターで定期的にお届けしています。いち早く情報を知りたい!という方はぜひ無料購読にご登録ください。

*心と体の健康についての質問にお答えします
気軽にご相談ください
相談の回答は、こちらのメルマガ内で個人が特定されない範囲で共有させていただきますこともあります
info@live-wellbeing.com
件名:質問

睡眠や健康についてもっと詳しく知りたいという方はこちら↓