コラム

【世界甲状腺デー】その疲労感・不眠・うつ・体重増加は加齢では無いかも?

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こんにちは
LiveWellBeing さなえです

毎年5月25日は『世界甲状腺デー』

甲状腺; Thyroid (gland)サイロイド(グランド)
は首の前側、のどぼとけの下に位置する内分泌腺。
蝶が羽を広げたような形をしていて、気管を抱き込むようにはりついています。
顎をウーと上にあげると手でその位置を確認できます。

イメージ出典:Wikipedia

甲状腺の役割を一言で言えば、
からだの「新陳代謝」の調節役です。
 脈拍数や体温、自律神経の働きを調節し、
エネルギーの消費を一定に保ってくれています。
子どもの成長や発達、大人の脳の働きを維持するためにも欠かせません。

アメリカに引っ越して
私が驚いたことの一つ

それは、
甲状腺の病気に対しての認知度が日本に比べて高く
関連の情報も豊富だった事。

専門の病院やクリニックの数が多いのはもちろん
問診でも、必ずといっていいほど甲状腺疾患に関する項目があったり、
甲状腺機能をサポートするサプリメントも
普通にスーパーで見かけるし
書店の健康&ライフスタイルセクションに置かれている
甲状腺疾患の本や雑誌は
ダイエット・メンタルヘルスと並んで
多種多様に置いてあるくらいです。

逆にいうとそれだけ、
ここでは甲状腺疾患や関連症状に悩んでいる人が多いってことなのかな・・・

日本では
甲状腺疾患の罹患率は700〜1000万人とされていて
特にホルモンの影響を受けやすい女性に多く見られますが、
男性も10%程度で発症の確率があります。

そのうち実際に治療が必要な甲状腺疾患者数は200~300万人ともいわれるのですが、
これ、糖尿病の疾患者数に匹敵する数なんです。

ところが、実際に治療を受けているのは45万人程度というので
どうやら、甲状腺疾患がさほど認知されていないのが現状のようですね。

その理由として
甲状腺疾患はよくある病気にもかかわらず
多様な症状を呈すことから他の疾患と誤認されたり
認識されなかったりすることが多い疾患でもあるということ。

例えば、
気分の落ち込み、不眠、食べていないのに体重増加、ほてり、うつ
というのは更年期の症状でもあるし、
意欲の低下や疲労感、消化不良、便秘、イライラ
というのは、ちょっと働きすぎかな?とか不定愁訴と思って特に検査もせずにいたり。
また、高齢者の場合は、物忘れなどから認知症と間違えられることも。

実際、私の周りにも
甲状腺疾患と診断されるまで、病院をたらい回しにされて
数年経ってやっと、甲状腺機能低下症の『橋本病」と診断されたという人がいたり

私自身も、原因不明のろれつが回らないほどの極度の疲労感や意欲低下、常肌の乾燥が
甲状腺ホルモンの仕業だったことがわかったのは
甲状腺が実際に炎症を起こしたことで、発熱し、喉に違和感があったことで
初めて病院で検査を受けたことがきっかけだったのです。

つまり、疲労感とか不眠、気分の落ち込みがあっても、
よほどの症状が出ない限りは不定愁訴と思って、
まず検査をしないし、例え検査をしたとしても、
病気と診断されなければ治療されないので
結局、微妙な数値の場合は
「特に問題なし」と心療内科や別の医療機関に回されたり、
改善法もわからないまま放置されてしまうこともしばしば。

嘘のようで本当の話です。
なぜならば、甲状腺の異常からおこる症状は、
専門医でないと正く発見されずらく、
検査も内分泌科を受診して初めて受けることができるからです。

だからこそ、男女問わず一人一人が甲状腺への知識と意識を少しずつ高めていっていいただくことで
もし、不定愁訴や慢性疾患に1人で悩んでいる人が少しでも解決の糸口が見つけられて
無駄な遠回りをせずに健康を取り戻していただけたらいいなと思います。

甲状腺機能の異常を見つけるには?

甲状腺機能に異常があるかどうかは、
無症状の場合は自分では判断しずらいので、
内分泌科や内分泌代謝科で
甲状腺ホルモンと甲状腺刺激ホルモンの血中濃度を測定すればわかります。
病因を特定するには自己抗体検査も必要です。

最近では、ホーム検査キットもあるので

健康に気をつけているのに

☑️だるい
☑️疲れやすい
☑️足が浮腫む
☑️髪の毛が抜ける
☑️イライラ
☑️気分の落ち込み
☑️不眠または強い眠気
☑️体重の増加または減少

など3つ以上当てはまる症状が長期に続いている場合は
まずは甲状腺ホルモンに異常がないかを調べてみると
長年の原因不明の体調不良とおさらば〜のきっかけになるかもしれません。

本日も最後までご覧頂きありがとうございました

では、また!
SanaePlate





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