LiveWellBeingでは、あなたがより健康で豊かな暮らしを手に入れることができるように、ホリスティックな視点でQOLの実現のための、ライフスタイル、心と体のための健康法などをわかりやすく、また毎日の生活にすぐにとり入れることができるようにより実践しやすい情報として健康オタク大国の米国カリフォルニア州から発信中!
こんにちは Sanae です。
私がこの家に引っ越ししてきた時は、雑草がボウボウとしていてまさにカオス状態だった我が家の庭もやっと息を吹き返してきました
一昨年はウッドデッキDIY
わりと何でも自分で作りたいタイプなので、業者も頼まずに気ままにチビチビお庭改造を絶賛続行中。
それから菜園BOXには手間なく育つシソ系ハーブを中心に数種類。特に今の時期はカモミールやラベンダーが勢いよく咲き、以前は見向きもされず枯れ果てていた古株のローズマリーも手入れをしたら、今はみずみずしくそして清々しい芳香を漂わせてくれています
そんな元気になったハーブ達は毎日のお料理やレメディー、インテリアとしても大活躍
私のお気に入りは、スキンケアにはローズマリー、ローズ、カレンデュラ、ラベンダーのブレンド
様々な効果のあるハーブの中でも本日は、ローズマリーを使ったレメディ『ハーブチンキ(Herbal tinctures)』の作り方をご紹介します。
ティンクシャとも呼ばれるハーブチンキは生薬やハーブの成分をアルコールに浸して約1ヶ月ほど漬け込んでから使用するレメディー。ヨーロッパをはじめとする欧米ではどの家庭にも常備してある定番レメディーで、薬局でも買う事ができます。
色々なハーブで様々なティンクシャが作れますが、中でもローズマリーのティンクシャは定番中の定番
日本だと、梅酒とか紫蘇ジュースとかはたまた養命酒的な存在でしょうか?
使い方は、滋養強壮のために飲用したり、化粧品の基剤としても広く使われています。
自分で作れるから、私は他のハーブもブレンドしてオリジナル化粧水とバームも毎日使っていますが、私の乾燥しがちな肌をしっかり健康にみずみずしく保ってくれています。
若返りの水として”ハンガリー王妃の水”や”ハンガリー水”と言う名前を耳にした事がある方も多いのではないでしょうか?
13世期のハンガリーの女王エルジェーベト1世が70歳を過ぎた頃から、このハンガリーウォーターを入浴剤として、香水として、時には服用して使ったところみるみるうちに若返って、隣国ポーランドの20代の王子から求婚されたと言う伝説が語り継がれているように、この水は若返りためのの魔法の様な水なんです。
そのハンガリーウォーターのメイン材料ともなっているローズマリーチンキには老化したコラーゲンの生成や、皮膚の修復に大きく作用するウルソール酸がエタノールやアルコール溶け出し抽出されるため、その結果お肌が生き生きとするのです。
このウルソール酸は綺麗な深い緑色をしています。但し今回し要するウォッカで作ると琥珀色に仕上がるんです。インスタ映えする様な綺麗なグリーンを出すには無水アルコールを使ってみてくださいね、但しその場合は飲用はできないので悪しからず。
ある有名な化粧品会社の研究ではシワやほうれい線を薄くする効果が見られたと言う報告もあるそうなので、これはもうお家で大量に作って使いまくるしかない
と言う事で早速作ってみましょう
ハーブチンキの作り方
動画はこちらから↓
ハーブチンキの材料
- ウォッカ(アルコール度数40度以上) 250ml
- ローズマリー フレッシュ 2g ドライハーブの場合は15g程度
- 保存瓶(遮光瓶または遮光可能なもの) 8oz 1個
- ガーゼかコーヒーフィルター
下準備として、雑菌の繁殖を防ぐため使用する保存瓶やメジャーカップなどは全て煮沸消毒してから使用してください。
①水洗いして、しっかり水気を乾燥させたローズマリーを保存瓶に入れます。
私は枝も一緒に入れてますが、気になる方は葉のみにしてください。
②ローズマリーがしっかり浸る様にウォッカを注ぎます
空気に触れるのを防ぐため瓶の縁いっぱいまでウォッカを入れましょう。
③フタをしっかり閉めて瓶を軽く振ってローズマリー全体にウォッカをなじませましょう。
冷蔵庫で2週間から1ヶ月保管して完成。
④完成したチンキを保存瓶にコーヒーフィルターやガーゼを使って濾して、冷蔵庫で1年程度保存可能な若返りの水が完成です。
ウルソール酸たっぷりのローズマリーチンキができました
ローズマリーチンキの使い方
せっかくウルソール酸たっぷりの魔法の水ができたけど、どうやって使おう?
昔から万能薬とも言われるハーブチンキはスキンケア、入浴剤、フレグランス、消臭、服用と、その活用方法は様々ですが、どれも至ってシンプル
2週間以上たったチンキはアルコールの匂いもほとんどなくなり、ハーブの濃縮された香りが楽しめます。自分にあった使い方を見つけてハーブチンキを生活に取り入れてみましょう。
ハーブティーとして
熱湯100ccに対してスポイトで3〜4滴ぐらいを垂らして飲みます。
少量とはいえアルコールを含むのでお子さんやアレルギー体質の方は注意をしてください。沸騰したお湯に入れて15分ほど置くとアルコール成分はほぼ蒸発しますので、アルコールをしっかり飛ばしてから飲みましょう
青みのある爽やかな香りが心を元気にしてくれます。細胞の老化を防止する抗酸化作用があり、また血行を促進して消化機能を高める事で、新陳代謝を促してくれます。
私はハーブティーではカモミール、ハイビスカスやジンジャーにローズマリーチンキを垂らして疲れたが溜まって元気がないなと言うときや胃を整える時に飲んでいます。
化粧水にする
250mlスプレーボトル
- ローズマリーチンキ 5ml
- 精製水 100ml
- グリセリン(好みで) 5〜10ml
これを混ぜるだけで化粧水の出来上がり。常温でだいたい1ヶ月くらいで使い切りましょう。
肌の弱い人は、アルコールをしっかり飛ばしてから使うことをお勧めしますね、その場合は保存がきかないので数日で使い切る量こまめに作ります。
軟膏にする
ロズマリーチンキで軟膏を作る場合は、ビーワックスとかシアバターに混ぜて、と行きたいところですが、ワセリンを使用します。
いろいろ調べた結果、どうやらウルソール酸はワセリン又はラノリン(羊の脂)のように極性の少ない基材にしか溶けない性質がるので、他の基材ではウルソール酸の効果が得られなんだとか。
軟膏にする場合はロズマリーチンキ1に対して軟膏2の割合で混ぜます。
ビーカーなどの容器に材料を入れたら、湯煎しながら10分〜15分ほど泡が出てきたのが消えて、とろみが出るまでよく混ぜ続けます。
粗熱をとってから容器に移し、しっかり冷めてからフタをして出来上がりです
ルームフレグランスに
ハーブチンキを使う量はどの使い方も少量です、使い切る期限もだいたい1年を目安にしているので、どうしても使い切らないなんとこともありますよね、そんな時にはルームフレグランスとして使用することもできますよ
250mlのスプレーボトルにチンキ1/3を入れ、精製水で薄めるだけです。
ファブリックをシミにしない様に、部屋全体に吹きかける様にしましょう。
お風呂に
それでも使い切らない場合は入浴剤としてお風呂に入れるのも良いでしょう。25 mlのチンキを浴槽に入れてかき混ぜるだけで、ちょっとリフレッシュしたい時に、ローズマリーの香りが疲れた脳に活力を与えてくれます。
新陳代謝を促進するので皮膚再生や皮膚表面を健やかに保つことを助けてもくれます
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プレイト早苗 Plate Sanae
1975年生まれ。埼玉県川越市出身。
2016年よりカリフォルニア州在住。
ホリスティックヘルスコーチ、自然療法アドバイザー、植物療法家。
趣味:サーフィン、アロマ・ハーブ、ガーデニング、発酵料理研究、Hula、DIY